しばらく前になりますがオーダーいただきましたキーホルダーです。
お客様の持ち込みのペンダントトップを
編み込みのキーホルダーにして欲しいとの事で製作させていただきました。
よく見ると、このトップは ビルウォールさんのモノですね。
今から10年くらい、いやもう少し前かな?
仙台の大御所さんのご好意で
ビルウォールさんにお会いさせていただいたことがありました。
丸一日、彼のシゴトぶりを見学させていただいたのですが
それはそれは とても感心したのを覚えています。
その当時は すごいシルバーブームの真っ只中で
本屋さんに行けば、シルバー関係の本がとにかく沢山並んでいた頃です。
その並んでいるどの本にも最初のページの方にだいたい彼の名前が、、、
そんな時代の最中の来日でしたので
僕の勝手なイメージの彼と、目の前の彼とのギャップに驚きました。
製作実演ということで、勿論シゴトだしお客様の前ということはわかりますが
派手だったり、無駄な動きをすることなく ひたすら黙々と製作、、、
10時間近かったと思いますが
その間トイレに2,3回席を外した以外 ひたすら黙々と製作、、、
すぐそばにいたので、その演技とかではない集中力と緊張感。
ビリビリと肌で感じることができました。
見ているだけの僕の方がとっても疲れてしまいました 。
そんな彼の実際に触ったモノを購入できたお客様は
きっと 心から喜んでいたと思うし
お客様の顔がそれをとてもよく表していました。
僕も目の前の彼から直接何か購入したいと思ったのですが
残念ながら、とてもとてもお金の無い頃だったりして、、、
とっても悔しい思いをしたのを覚えています。
その後、夜も更けてきて やっと彼も手を動かすのをやめた後
皆で打ち上げがてら飲みに行かせていただきました。
シゴトではないプライベートの彼もとても魅力的で
物静かで紳士的、だけど熱いものを内に秘める男。
とってもカッコイイ男でした。
それから少し時間が経ち
僕も自分でブランドを立ち上げるわけですが
その時の貴重な経験はとても役にたっております。
あーだの こーだの とカッコイイことを言ってみたり
難しいことを言ってみたりもいいのかも知れませんが
その手、その全身で何かを表現することの大切さ
きっと それが本当なんだと思います。
長くなりましたが
そうなりたいなと、、、。